種別 | 論文 |
主題 | 鉄筋コンクリートはりの構造不安定と局所不安定に関する解析的研究 |
副題 | |
筆頭著者 | 河村幸典(山梨大学大学院) |
連名者1 | 中村光(山梨大学) |
連名者2 | 檜貝勇(山梨大学) |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 16 |
号 | 2 |
先頭ページ | 353 |
末尾ページ | 358 |
年度 | 1994 |
要旨 | 1.はじめに コンクリート構造物の、破壊点および各種の限界点を見いだし、破壊時の挙動を理解することは、安全性を十分に考慮した合理的な設計を行うために大変有用である。RC構造物の破壊時の挙動を解析的に評価する試みとして、著者らは、RC構造物の破壊点をBifurcation Pointにより定義すれば、破壊点および破壊時の挙動が、統一的に取り扱える可能性を示している。 しかし、Bifurcation Pointは、構造物全体の不安定挙動を評価する点であり、構造物の内部の局所的な不安定挙動に対する情報を与えるものではなく、またBifurcation Pointがいかなる要因により発生するかについても現在まで明らかにされていない。 そこで本研究は鉄筋コンクリート要素に対し、局所挙動を検討するためのパラメータを導入し、要素内における不連続面の発生や破壊形式と構造物全体で捉えた破壊との関係を調べることにより、構造物内部の局所不安定が構造物全体の構造不安定に及ぼす影響について、解析的に検討した。 4.結論 本研究により得られた結論を以下に示す。 (1)鉄筋コンクリート要素に対し、局所挙動を検討するためのパラメータを導入し、構造物内部の局所不安定が構造物全体の構造不安定に及ぼす影響について解析的に検討した。 (2)RCはりがせん断破壊する場合は、載荷点下端部にShear modeの不連続面が生じ、すでに発生している不連続面とつながることが、構造不安定の要因となったと考えられる。 (3)RCはりが曲げ破壊する場合は、Bifurcation Point発生前と発生時において、不連続面の顕著な変化は見られず、不連続面発生後の挙動を含めた詳細な検討を行う必要があると思われる。 |
PDFファイル名 | 016-01-2058.pdf |