| 種別 | 論文 |
| 主題 | 重ね継手を用いたプレキャストコンクリート梁の耐震性能に関する研究 |
| 副題 | |
| 筆頭著者 | 斎藤潔（筑波大学大学院） |
| 連名者1 | 山口輝彰（株木建設） |
| 連名者2 | 今井弘（筑波大学） |
| 連名者3 | |
| 連名者4 | |
| 連名者5 | |
| キーワード | |
| 巻 | 16 |
| 号 | 2 |
| 先頭ページ | 787 |
| 末尾ページ | 792 |
| 年度 | 1994 |
| 要旨 | 1.はじめに 架構式プレキャストコンクリート(以下、PCa)では、柱や梁などのPCa部材間の接合方法が重要である。これまでに、数々の工法が開発されてきているが、広く普及するに至っていない。この理由の一つは、安価で簡便な、かつ構造的に合理的な接合方法がなかったために、PCa工法の利点が、従来の現場打ち工法と比べて大きく現れてこなかったためであると考えられる。 PCa工法の一つとして、主筋をPCa部材の中央部(両端の降伏領域を除いた部分)で接合し、PCa部材を柱梁接合部で接合するという方法が提案されている。この工法では、主筋は重ね継手によって接合される。PCa部材の主筋位置にシース管と添筋をあらかじめ打ち込んでおき、現場で主筋をシース管内に挿入した後、シース管の中にグラウト(高強度モルタル)を注入する。したがって主筋は、グラウトとシース管を介して、重ね継手によって接合される。 本研究では、この工法を用いたPCa梁の曲げせん断実験を行い、耐震性能について調べた。変動因子は、主筋の継手の有無、水平打継ぎ面の状態と有無、横補強筋量、破壊形式である。 5.まとめ 本実験により次の結論を得た。 (1)本PCa工法による梁試験体は、最大耐力まで一体として挙動する。 (2)PCa試験体の終局せん断力と終局曲げ耐力は、一体打ちの耐力式を用いて計算できる。 (3)水平打継ぎ面の状態が、特に平滑でない限り、梁の構造性能に与える影響は少ない。 (4)梁の横補強筋量は、梁の構造性能に大きく影響する。 (5)プレストレスは、曲げ降伏型の試験体において、ひびわれを制御するのに有効である。 |
| PDFファイル名 | 016-01-2131.pdf |