種別 論文
主題 アラミド繊維棒材を緊張材としたPCはりの疲労性状に及ぼす水の影響
副題
筆頭著者 崎山義之(ピー・エス)
連名者1 児島孝之(立命館大学)
連名者2 高木宣章(立命館大学)
連名者3 水田崇志(立命館大学大学院)
連名者4
連名者5
キーワード
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先頭ページ 1039
末尾ページ 1044
年度 1994
要旨 1.はじめに
連続繊維補強材は高強度、軽量、非磁性であり、耐腐食性に優れているのが特徴であり、この特徴を有効に利用することが重要である。その一例として、繊維棒材をPC緊張材として使用することが考えられ、これを用いたコンクリート構造物は橋梁、海洋構造物など広範囲な環境下に建造されることが予想される。特に、海洋構造物においては、常時湿潤状態において繰り返し荷重を受けることになる。
アラミド繊維棒材を緊張材としたPCはりの気中疲労性状は、PC綱線を用いたはりと大差なく、ひびわれ発生荷重を少し上回る上限荷重においては200万回の繰り返し載荷に耐えることが確認されている。また、繰り返し荷重を受ける鉄筋コンクリートはりの場合、気中では鉄筋の疲労破断で破壊するはりであっても、水中ではコンクリートのせん断圧縮破壊あるいは圧壊により破壊するなと、破壊形式が異なる場合もあり、そのような場合には水中疲労寿命が大幅に低下することが報告されている。しかし、繊維棒材を緊張材としたコンクリートはりについての研究例は少なく、この方面の検討が望まれている。
本研究は、アラミド繊維棒材を緊張材としたPCはりの水中疲労試験を行い、疲労性状に及ぼす水の影響について検討した。また、引抜き試験による付着性状の検討も行った。
4.まとめ
(1)アラミド繊維棒材を緊張材としたPCはりは、気中では棒材破断で破壊し、水中では、棒材破断とコンクリートの剥離による破壊に分かれた。
(2)水中疲労試験では、はりの変形が大きいほど、コンクリートの剥離で破壊しやすくなる。
(3)水中疲労寿命は破壊様式に依存し、コンクリートの剥離で破壊する場合、疲労寿命は著しく低下する。
(4)水中においても、棒材破断で破壊するはりは、気中とほぼ同等の疲労性状を有し、200万回水中疲労強度は、気中と同様に、アラミド繊維棒材を用いたはりの方がPC鋼線を用いたはりより大きくなる。
PDFファイル名 016-01-2173.pdf


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