種別 | 論文 |
主題 | 鉄筋コンクリートはり・スラブの衝撃じん性 |
副題 | |
筆頭著者 | 小柳洽(岐阜大学工学部) |
連名者1 | 六郷恵哲(岐阜大学工学部) |
連名者2 | 内田裕市(岐阜大学大学院) |
連名者3 | 諸永康浩(岐阜大学工学部) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 4 |
号 | |
先頭ページ | 357 |
末尾ページ | 360 |
年度 | 1982 |
要旨 | 1.まえがき 道路、橋梁施設あるいは海洋構造物などにおいて、衝撃荷重を受ける鉄筋コンクリート(RC)部材の耐衝撃性の評価が必要とされることも少なくない。しかし、RC部材の衝撃破壊性状は、破壊機構の複雑さや実験方法の困難さなどのため、静的破壊性状ほどには解明されておらず、衝撃破壊性状の評価や予測のための手法も未だ十分には確立きれていない。本研究においては、RCはりならびにRCスラブを対象とし、破壊時の吸収エネルギーに注目してこれらのRC部材の衝撃破壊性状と静的破壊性状とを比較し、静的破壊性状をもとに衝撃破壊性状を予測することの可能性について検討した。 4.結輪 本実験で得られた結果を要約すると以下のようになる。(1)はり供試体のように、塑性変形が非常に大きい場合には、同量の変位を生じさせるのに必要とされるエネルギーは静的荷重下と衝撃荷重下とでほぼ等しい。(2)スラブ供試体のように破壊時の変位が比較的小さく、押抜きせん断破壊のような急激な破壊を生ずる場合には、同量の変位を生じさせるのに必要とされるエネルギーは衝撃荷重下の方が静的荷重下よりはるかに大きい。しかし、ちょうど押抜きせん断破壊が生ずるのに必要とされるエネルギーは、静的荷重下と衝撃荷重下とでは大きな差はなかった。以上より、吸収エネルギー量をもとにRC部材の衝撃破壊性状を静的破壊性状から予測することが基本的には可能であると考えられる。 |
PDFファイル名 | 004-01-0090.pdf |