種別 | 論文 |
主題 | ポリメタクリル酸メチルコンクリートの低温硬化特性 |
副題 | |
筆頭著者 | 小林忠司(日本大学大学院) |
連名者1 | 大浜嘉彦(日本大学工学部) |
連名者2 | |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 5 |
号 | |
先頭ページ | 101 |
末尾ページ | 104 |
年度 | 1983 |
要旨 | はじめに レジンコンクリートの一種であるポリメタクリル酸メチルコンクリート(PMMA-REC)は、結合材として使用するメタクリル酸メチルモノマーの粘度が低いために、良好なワーカビリチーが得られること、熱硬化性樹脂を結合材とするレジンコンクリートに比べて、強度発現が速いことなどの特教を有する。一方、コンクリートの冬期施工、冷凍室の補修などでは、低湿下での強度発現が要求され、その工程においては、時間に制約される場合も少なくない。そこで、本研究では、低温下でも短時間で硬化し、且つ、性能の優れたレジンコンクリートを得る目的で、材料の温度及び打設湿度が0℃〜-20℃の範囲において、ポリメタクリル酸メチルコンクリートの硬化特性及び圧縮強度特性について検討する。 結論 (1)結合材の温度低下に伴う結合材粘度の増加する割合は非常に小さいことから、温度変化がPMMA-RECのコンシステンシーに及ぼす影響はほとんどないものといえる。 (2)DMTで添加量及びTMPTMA量の増加に伴い、結合材の可使時間及びPMMA-RECの最小硬化時間は短くなり、又、試験温度の低下に伴い、それらの値は長くなる。結合材の可使時間とPMMA-RECの最小硬化時間の関係は、前述したごとく、一次式で表すことができる。 (3)いずれの養生法においても、DMT添加量の増加に伴い、TMMA-RECの圧縮強度は増大するが、TMPTMA量がその圧縮強度に及ばす影響はほとんど認められない。 (4)表−5に示した最適な結合材配合を用いれば、施工場所及び材料の温度が0℃〜−20℃の範囲であっても、約1時間で最小硬化時間を与え、材令1日で圧縮強度900kg/cm2以上のPMMA-RECの製造が可能である。 (5)以上の結果から、PMMA-RECは低温環境下での工事用コンクリートとして非常に有望視できる。 |
PDFファイル名 | 005-01-0026.pdf |