種別 論文
主題 ランダム起振をうけるRC構造物の固有ベクトル及び剛性マトリックスの同定
副題
筆頭著者 伊沢二朗(名古屋大学)
連名者1 田辺忠顕(名古屋大学)
連名者2  
連名者3  
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 745
末尾ページ 748
年度 1986
要旨 1.はじめに
 近年、大型の重要施設がRC構造物として作製されるすうせいにあるが、その耐震設計は動的な応答解析に基づいて行なわわる場合が多い。その場合RC構造物の断面形状から質量マトリックス、減衰マトリックス、剛性マトリックスの各振動係数マトリックスを導き、適当な履歴法則を仮定して行なうのであるが、構造物が複雑な場合、あるいは振動が多方向にわたる場合では、構造物各点での振動応答を十分に精度よく推定することが困難と考えられる。これは部材剛性の推定誤差、履歴法則の仮定の誤差、ねじりの影響の不明確さ、あるいは減衰定数の仮定の誤差等に起因するものと思われる。
 本研究では最近の振動パラメータ同定手法を応用し、実際の地震時でのRC構造物の挙動を考慮したランダム起振実験の結果より、各破壊段階での振動パラメータを同定した。このようにして得られた振動パラメータのデータが集結され、部材断面から計算された振動パラメータとの比較から、その際の原因が究明され、さらに各破壊段階ごとの剛性マトリックス変化の的確なモデル化がなされれば、より良い振動モデルが得られることとなり、振動解析の精度が一段と向上するものと考えられる。
5.まとめ
 橋梁によく使用されるRC立体ラーメンに対して、ランダム起振実験より振動破壊を生じさせ、各破壊段階における振動パラメータを同定した。その結果から、各破壊段階ごとの固有ベクトル、振動破壊モードごとの剛性低下の相違、相関等の基礎的資料が得られた。これらはRC構造物の振動モデル構築の上で有益な情報を与えるのであって今後、同様の実験、解析をシステマティックに行うことにより、より一般的な結論を導きたいと考えている。
PDFファイル名 008-01-0187.pdf


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