種別 | 論文 |
主題 | 鋼管で被覆補強されたコンクリートと異形鉄筋の間の付着性状 |
副題 | |
筆頭著者 | 森下陽一(琉球大学工学部) |
連名者1 | 富井政英(九州大学工学部) |
連名者2 | 崎野健治(九州大学工学部) |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 9 |
号 | 2 |
先頭ページ | 365 |
末尾ページ | 370 |
年度 | 1987 |
要旨 | 1.まえがき 鉄筋コンクリート短柱はもろいせん断破壊を生じるため、鋼管によりその短柱部分を被覆補強し(以下鋼管補強短柱と略称)、靭性および保有耐力の上昇を期待する補強方法が提案され、水平加力実験によれば、その復元力特性は、従来のRC短柱に比較すると非常に優れていることが明らかにされてきた[1]。この鋼管補強短柱の復元力特性を理論的に追跡する場合に、付着特性の影響を取り入れるためには、鋼管で補強されたコンクリートと異形鉄筋との間の付着性状を明らかにしておく必要がある。通常の帯筋補強したRC部材の付着性状に比べて、鋼管補強短柱の場合には、鋼管がかぶりコンクリートを含めてフープ方向に拘束するため、コンクリートの付着割裂を防止するまでにはいたらないものの、そのひび割れの進展を抑制することができると考えられ、付着強度の上昇および破壊モードの靭性化が期待できる。そのため、本研究ではその一環として鋼管で補強されたコンクリ−トと異形鉄筋の間の付着性状を実験的に検討することを目的としている。試験体は、付着性状に影響を及ぼす要因として考えられるもののうち、コンクリートの圧縮強度、鉄筋量(鉄筋本数および鉄筋径)、鋼管の板厚、かぶり厚さおよびシアーキーの有無などを実験変数として採り上げ、本報告では計30体について述べる。 4.結論 本論においては、鋼管で被覆補強されたコンクリートと異形鉄筋の間の付着性状を実験的に検討した。その結果、以下のことが明らかになった。 (1)鉄筋のかぶり厚さを全くとらなかった場合でも、付着強度はある程度発揮できる。 (2)鋼管の板厚を薄くすると付着強度は低下する。 (3)中央部に配筋した鉄筋をシアーキーにより拘束した場合は、付着強度はかなり大きくなる。 |
PDFファイル名 | 009-01-2062.pdf |